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今日は酒見賢一さんの小説「後宮小説」について!
本を読むのもその時その時の「ブーム」があります。
「推理小説」を読んでみたり・・・「時代・歴史小説」が読みたくなったり。
今のブームは「ファンタジー」
実は「ファンタジー」分野って漫画は結構持っているのですが、小説は多くないんですよね💦
その、数少ない手持ちの中から
今日は酒見賢一さんの「後宮小説」について語りたいと思います!
酒見賢一さんと、作品「後宮小説」とは?
酒見賢一さんは、1963年、福岡県出身の小説家。
1989年、デビュー作の「後宮小説」にて
同年創設されたばかりの「日本ファンタジーノベル大賞」を受賞。
そのことから「後宮小説」は翌年「テレビアニメ化」されている。
「後宮小説」は中国史を参考にしたファンタジー作品であるが
後の作品は中国史にのっとった時代背景や人物が描かれているものが多い。
あらすじ
17世紀、素乾国で新皇帝の宮女募集が行われ14歳の銀河が応募する。
都で宮女としての教育を受けることになった彼女は仲間や師となる瀬戸角人と出会い
奇抜な後宮哲学を学んでいくこととなる。
しかしその頃、国は即位争いによる皇帝の暗殺計画、地方で起こった反乱軍のへの対応、と
様々な問題で揺れ動いていた。
やがて都に押し寄せる反乱軍。
皇帝の正妃となった銀河は宮女や宦官と協力し、後宮を守るべく反乱軍の軍勢に対抗していくことになる。
中国・・・ではない架空の国ですが
中国がモデルとなっているのであろう国が舞台のファンタジー作品です。
主人公は14歳の天真爛漫で利発な少女・銀河。
彼女が田舎から宮女(皇帝のお嫁さん候補)になるために都に行き
そこでさまざまな人物と出会い、成長していく物語です。
やがて皇帝の正妃となる彼女は、明るく、そして強く
しかし、年相応に無邪気だったり、これでいいのかな?なんて悩んだりすることもあったり
非常に魅力的な主人公です。
主人公の周りの人物も、クセのある…面白い人がたくさん!(*´艸`*)
私は主人公の同室で、よき友となる江葉が好きです!
そしてこの小説の凄いところは・・・
ある意味では主人公の幸せを壊す役割である「敵」側の人物までも魅力的であること!
退屈で、遊び半分で挙兵する2人の男なのですが
しっかりとした「志」があるようでいて、無い!が、頭が切れる不思議な兄貴分と・・・
それに付いて行き、権力に取りつかれる腕自慢の弟分。
この2人・・・というよりも、私は兄貴分の頭の中を覗いてみたいくらい興味深い人物です。
とにかく、人物が皆生き生きとしていてどんどん読めてしまいます。
あ、ひとつ言うならば・・・
舞台が題名通り「後宮」なので子供向けではないです。
中学生・・・または高校生くらいなら話が理解できるのかなぁ?
途中から「男女の哲学」「後宮の哲学」という話もたくさん出てくるので
一見したらお色気系かな?と誤解されがちですが、
あくまで「学問」「真理」としてマジメに物語は進んでいくので、むしろ難しいかも。
下にも書いたのですが、
私はアニメ→原作の順で読んだので、わかりやすかったです。
どんな作品なのかな?という方は、まずアニメを観てみる・・・というのも良い方法かな(*^▽^*)
「後宮小説」のあとがきを読んだのですが
アニメでは出演がカットされてしまった優秀な将軍「王斉美」を出して!と言いたい、には
大いに同意させられました!
観たかったですねぇ、アニメでの将軍。
TVアニメ「雲のように風のように」の原作!きっかけはここから…

1990年にテレビアニメ「雲のように風のように」として放送されているのですが
私、子供の頃たまたまこの放送を観ていたんですね♪
作品との出会いはここですかね(*^▽^*)
すごく面白く、かつ切なさの残る作品で印象に残っていて
大人になってからDVDを買いました。
アニメは「子供向け」にかなり設定や人物も変更されていますが
それでもきちんと成り立っており、見ごたえのある作品です。
何より、主人公の銀河が無邪気でカワイイ。
銀河の声とEDテーマ、今は武豊さんの奥さまでいらっしゃる佐野量子さんが担当しています。
このアニメについては、とても好きな作品であるのでまた別に書きたいと思います♪
酒見さんの作品「墨攻」も気になっていますが、まだ未読💦
大人になって、ようやっと中国の歴史についての本を読むようになったので
酒見さんの「墨攻」(ぼっこう)という作品も読んでみたいと思っているのですが
時代的に勉強不足で💦
(キングダム途中で先に「項羽と劉邦」を読んでしまったので、春秋戦国時代をよく知らないまま)
また「キングダム」に戻って、時代背景・人物を掴んだ方がいいのか
はたまた別の時代小説を読んだ方がいいのか、考え中です。
おおまかにこの時代のことを掴んだら、読んでみたいな~。
「墨攻」は【漫画】【映画】にもなっています♪
この「墨攻」は小説原作の漫画があるそうです。
マンガは途中からはオリジナルとなる展開だとか。
そして、原作・漫画を元にした「映画」もあります。
ま~・・・
まずは小説を読んでからですかね(*^▽^*)
ではまたね(@^^)/~~~